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ゆすはらスタッフブログ
樋口 益也 2015年07月06日
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梼原町社会福祉協議会事務局長、樋口です。

JST事業、伊香賀先生をはじめとするスタッフの皆さんとご縁をいただいたきっかけは、26年3月に開催された、健康文化の里づくり推進員の研修会で岩手県立大学小川先生の「おげんき発信」のお話をお聞きしたことでした。
梼原町では、見守りセンサーと緊急通報装置の2つの高齢者支援システムがありましたが、高齢者が自ら「今日も元気だよ」と発信するこの仕組みは、能動的自立型安否確認システムとしてとても有効だと感じました。既存システムとともにそれぞれの特徴を活かして、平時、緊急時、要支援時と二層三層の支援の仕組みのイメージが浮かび、是非梼原で取り組んでみたいと思いました。

それが、動き始めたのが支援センターの職員さんや民児協会長、衛生連合会副会長とご一緒させていただいた26年9月の岩手のおげんき発信の現地視察で、岩手県社協、滝沢市川前地区、宮古市川井地区でそれぞれ社協や民生委員、町会長からお話を伺い、川井では10年前の運用開始時からのご利用者さんのお宅へ訪問させていただき、おげんき発信を自分の役割として、1日の生活の中の大事なルーティンとなっていることを見聞きし、また当初から事務局として関わっている社協の職員さんのお話を伺い、直接的にはご利用者さんと機械のつながりが、機械を媒体として人と人とのつながりを創っていると感じられました。民児協の会長も是非取り組んでみたいと仰っていただき、梼原での取り組みの意を強くしたことでした。

帰町後、試行的運用を始めるにあたり、地域福祉コーディネーター養成のためにモデル地区として注力していた西区の竹の薮という集落で独居高齢者の方に試験利用をしていただくことになりましたが、その際、伊香賀先生・安藤先生からのご提案で、併せて部屋の温度と、血圧を測定し、おげんき発信の発信確認と一緒に記録をつけてもらうという作業をお願いしました。
毎日のことで記録は負担にならないかと心配していましたが、27年3月に実施したヒアリングの際に、この記録を病院受診の際に院長に見てもらったら、「いいことを続けているね、と言ってもらって、これは続けんといかんと思っている。」と、皆さんがこの記録をつけることを楽しく、また大事に思っている、やりがいを感じていることがわかり、おげんき発信の付加機能の可能性の気づきとなりました。
また、地域におげんき発信の説明で伺うと、地域で人と人とのつながりや、地域でそれとなく見守りをしてくださっている方の存在、高齢者お一人お一人の思いを聞かせていただくことができ、私たちにとっても新たな気づきの場となっています。

27年6月30日現在、ご利用者さんは14名。今後は、同じ集落でご利用者を広めて、お互いがお元気さんであり、見守りさんであり、のお元気つながりの輪を広げていきたいと考えています。梼原は地域のつながりはまだ強い方だと思いますが、高齢化が進み集落機能の弱体も見られてきています。若い人はいても昼間は独居という家庭も多くありますので、おげんき発信を介して見守りさんや社協とのつながりが一つ増えることで、安心が一つ増やせるのではないかなと思います。

また、おげんき発信で自分から「今日も元気だよ」と誰かに伝えることが、自分に対するおげんき発信、モチベーションのアップの効用があるんじゃないかなと感じています。目にみえる効用ではなく私の個人の印象でしかありませんが、そんなところにも注目しながらお元気さんの輪を広げていきたいと思います。

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