ゆすはら健康長寿の里づくりプロジェクト|慶應義塾大学教授 伊香賀俊治
独立行政法人 科学技術振興機構(JST)研究開発事業
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大崎 和江
2015年05月29日
梼原町保健福祉支援センター 健康増進係
係長 大崎 和江
梼原町保健福祉支援センター、健康増進係長の大崎です。
高知のおいしい食事と、5人の孫にメロメロな日々を送っています。
健康増進係は、町民の皆さんの健康を守る、つまり病気を早期発見し、加えて予防につなげることに力を入れています。梼原は美味しい食べ物があふれ、たいそう宴会好きな町ですから、予防はとても重要です。歯科衛生士の経歴を活かし、保健師、管理栄養士の同僚らと共に、口腔ケアや食事管理を含む日々の健康づくりの重要性を伝えています。しかし、指導をしながらも自分自身の体重オーバーに悲鳴をあげている毎日です・・・。
これらの健康増進活動を行っていく上で欠かせないのは、健康文化の里づくり推進員制度、いわゆる「健康推進員制度」です。今年3月、厚生労働大臣表彰を頂戴した栄誉ある制度です。
1977年をその始まりとするこの制度では、町民間の話し合いによって、20戸に1人の割合で推進員が推薦され、町長より任命されます。選ばれた方々は、特別な知識を有する方ではなく、一般の町民です。研修会等に参加して病気や救急救命の知識を蓄え、医療者と町民の間をつなぐ役割として、特に健診受診喚起の活動にあたります。健康推進員を支える衛生連合会の方々も忘れてはなりませんが、町民の皆さんのお陰で、梼原町の健診受診率は平成25年度76.2%と県内第 1 位です。
今年度は、更に高い目標を持ち、日本一を目指し、また、健診を受けるだけでなく町民の方の相談窓口としての健康づくりを行っていきたいと思います。
現在は、74名の方が推進員として活動していますが、2年任期のため、2015年4月現在、38年の歴史で約1,400人(再任可のため実人数)の方に活躍していただきました。受診を呼びかけられる側も、推進員経験者やそのご家族であったりしますから、この制度の歴史が県内1位の原動力になったかもしれませんね。
JSTの活動では、宿泊体験プログラムをはじめとして多くのことを取り組んできました。県外にまで出向き、千葉県柏市の生きがい就労プロジェクト(辻PJ)の視察に加え、岩手県のおげんき発信(小川晃子PJ)の視察までさせていただきました。私自身も行政以外の方々と事業を展開する中で、大変勉強になりましたが、何より、今では私の義母が、おげんき発信で能動的発信を行う見守り対象者、つまり“おげんきさん”として張り切って毎日おこなっています。
義母は、84歳の現在も私達が共稼ぎなので、若い者の力になりたいし、町外に住む曾孫に美味しい野菜やお米を食べさせたいと、毎日畑や田んぼに汗を流しています。まさしく生涯現役を絵にかいた生活を送っています。お元気発信を始めてから、近所同士の方が集まり、より一層地域の絆ができたように思います。
まもなくJSTの事業期間は終わりますが、この活動を梼原町に根ざしたものにしていければと考えています。
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